癌患者になってからというもの、自分は癌は怖くないと思うようになった。そうは言っても多くの人はまず「恐れ」の感情を抱くのではないだろうか。
つい先日、遠方に住んでいる叔母が胃の調子が悪くて精密検査をしたら胃がんであることがわかったと。多分初期である。
3泊検査入院をして検査に検査を重ねてその間にぐったり疲れ、すっかり病人になってしまった様子である。確かに検査をするのは疲れる。絶食して浣腸で全部出して、検査まで待たされてやっと検査をしてという行為は高齢の叔母にとっては苦痛でしかなかったのであろう。
「もう歳だから死んでもいい」と叔母は言う。
いやいや待ってよと。今回の癌はどう考えても夏に色々起こったストレスを抱える事象が原因であるので自分は消えてなくなると思っているが、本人が弱気なのでまず主治医の意見を聞いてしっかり納得した上で治療をするように伝えた。
あまり強い抗がん剤など投与しないでほしいなと願うばかりであるが本人とその家族が話し合って決めることなのであまり口出しはしない。
告知を受けてから患者は選択の繰り返しになる。
その選択は慎重にしなければならない。
癌細胞は人間誰しも持っているし、毎日細胞は生まれ変わる。
一定以上のストレスがかかると癌細胞が形となって出てくることがあると本で読んだことがある。
どんな病気にも共通して「ストレス」は万病のもとだなと。
自分が経験してきた癌克服において気を付けてきたことを少しずつ叔母に説明していこうかと思う。
まずは体温を下げないこと。免疫力が全てであるので身体を冷やさずベストな状態を毎日保つよう心掛ける。
あとは「治る」と信じ抜くこと。
自分の考えが全てではないのはよくわかっている。
今回は高齢なこともあるので、前向きになるような言葉をかけることしかできないがどう受け取るのかは本人次第。
助けられる命は助けたい。
まずは投薬前に叔母の大好物を送ってあげようかと思う。
「癌は怖くない。」
それが伝わればいいな。