薬を全否定するつもりはない。
癌になってから色々な情報を集め勉強をしていくうちに薬とうまく付き合わないとならないことに気づいたのは事実である。
漢方薬を飲んで化学物質ではないからと安心していても、気功の先生には「薬と一緒よ。漢方薬も肝臓で分解するから負担がかかるのよ」と言われ何となく予防のために飲んでいた漢方薬を飲むのを辞めた。
基本発熱しても薬は飲まなくなった。
発熱こそデトックス。自分の免疫力で悪い菌を死滅させるのであるが、多くの人はすぐにでも熱を下げたいという衝動にかられるのではないだろうか。
職業柄色々相談にのることがあるのが、「病院で出された解熱剤を飲んでもすぐ熱が下がらなくて困っています」と。
そんなの当たり前である。
熱が出るということはそれまでに身体になんらかの無理がかかって耐えられなくなって発熱しているのであるから人によって効き方がバラバラであるのは当たり前。
基本的には暖かくしてとにかく汗をかき切ったら熱は下がる。
それは自分の場合であるが、1日で高熱が下がる。
明らかに感染症の場合はだらだらと気持ち悪い熱が続くことがある。過去に婦人科系から感染して血液検査で炎症反応を調べてわかったことがある。普通の風邪ではなかったので解熱剤では下がらず違う感染症の原因をやっつける治療をした。
薬を飲まないで自然と下がると下がったあとの身体の状態がとても楽ちんである。
ここで薬を飲んで無理やり解熱してしまうと、ずっと咳がついてしまったりすることがある。
出し切らずに薬で止めてしまうので、何かしら残ってしまうのでないだろうか。それは自分の見解である。
風邪だろうが、癌であろうが、身体が辛くなるのは同じ。
体温が2度上がるだけで生活の行動に支障が出て、ぐったり倒れてしまう。それに痛みなんかが伴うと、「あぁ、早く元気になりたいな。健康って本当にありがたいな」と思うのである。
健康を過信してはいけない。
昨日元気でも突然心臓が止まってあの世に逝った人もいる。
人の寿命はそれぞれであるが予防できるものであればしたい。
薬について話は戻るが、ホルモンのバランスが崩れて頭痛になることがある。
最近、どうにもこうにも仕事に支障が出るので、久しぶりに市販の鎮痛剤を飲んだ。飲む時は「この薬ですっきり治るんだ!」と暗示をかけて飲む。
おかげですっきり仕事を乗り切ることができた。
薬とは必要な時に仲良く付き合うのがいいかなと。
実際叔母は抗がん剤を投与する際に、血液の数値が悪く薬に耐えられなくなるので見送ったクールがある。
本人は薬を入れない方が食べ物を食べられるので喜んでいた。
無理に入れなくても本人が元気であるからいいのかなと。
弱りきっているところに更に強い薬を入れると命をもっていかれるので叔母の主治医に感謝である。
辛くなると電話をしてくるので今朝も話を聞いて安心させてあげた。自分が出来ることはそれくらいである。
短い秋を楽しまないと。
うかうかしていたら冬になってしまう。
皆様よい一日を。