仕事でお世話になっている知人がどんよりした内容をSNSに投稿していたので気になって会ってきた。
話を聞くと正直自分に取っては問題にしないようなことであった。しかし彼にとっては許せないことであり、不特定多数が見ているSNSにその想いを吐き出したかった模様である。
その前に言ってくれればいいのに~と思った。
幸せで充実しているように嘘を投稿する人も世の中にいるのは知っているが、その投稿を見てただただマイナスな印象を与える内容は良くないことを伝えた。でも発信したいのであるからこれまた仕方ない。
男の人は誰かに話して発散出来る人が圧倒的に少ないような気がする。女性性の強い男性は話してくれるがそうも沢山いない。
そんな彼の話を聞いて心をほぐして、仕事の打ち合わせをしてきた。楽しい話題にすり替えて最後は笑ってくれた。
一人で仕事をしている人ははけ口がないので行き詰った時は苦しい想いをすることがあるんだなと。
古風な知人のため実際会わないと本当の想いを聞き出すことが難しいので、思い立ったらすぐ行動で会いに行ってみたのである。
打ち合わせを終え、友達の同級生がやっている喫茶店にコーヒー豆を買いに行ったところ店主がおらずアルバイトの女の子に注文をして会計を済ましたところに後から店主が現れた。
いつも割引をしてくれているのであるが今回は既に会計を済ませているのでその旨を伝えたら店主は焦って「ダメですダメです(おまけしないと)」と言ってくれ、自分は「いいです、いいです、いつも割り引いてもらってるので!」と言っているうちに店主はお勧めのコーヒー豆を新たにひいてサービスですと言って持たせてくれた。
とても律儀である。そして勉強になった。
人気店である意味がよく理解できた。
口数少ない店主であるが、何か温かい。
その帰り道、ふと小学生時代の男友達の誕生日だなと思い出した。数年前に奥さんと子供たちと仕事を捨てて浮気相手と再婚をしてからすっかり疎遠になっていた。単純にショックだったからだ。誰かを傷つけてまでの大恋愛。彼が選んだ選択なので別にそれはいいが全く理解できないでいた。
離婚を否定するつもりは微塵もない。
離婚をしてそれぞれが幸せになるパターンも多い。
自分からそんな彼に「誕生日おめでとう」とメールをしてみた。
すぐに返事が返ってきて生存が確認できた。
今が幸せかどうかまでは聞かなかったが、連絡したことは喜んでくれた。
誰かを傷つけたら必ず返ってくる。
そのことを常に念頭に置いていれば誰かを傷つけることは少なくなる。自分がされて嫌なことは基本的にしない。
今日は自分の想いに忠実に従って行動してみた。
元気に過ごせたことに感謝して。