ある日突然「胃の辺りが痛い」と言ってきた後輩のお母さん。
普段殆ど病院にかかったことがなく、胃痛で受診したところ
「スキルス性の胃がん」との診断。
そこからあれよあれよという間に弱ってしまい、あっという間に緩和ケア病棟に。
ここ数か月ずっと相談にのっていたので、なぜこんなに早く進行してしまったのか考えても考えても答えが出ないでいる。
そこまでなるまでには必ず生活していた中で何か症状が出ていたはずなのである。
免疫力が落ちている状態で抗がん剤を入れても、一部の癌細胞に効果があっても他の臓器へのダメージも大きいと考えて本人が最初から拒否を選択。
なるべく身体に負担がかからない治療を選択してきたのであるが
どんどん癌は進行していく。
色んな奇跡も起こるのが人間の身体であるが、弱り切っている本人を目の前にすると家族も奇跡を思い描くのが困難になってしまう。
ここでちょっと思った。
異変に気づいたら怖がらず家族や友達にまず相談してみる。
病気にはメッセージがあることをまず知る。
時に痛みを伴って現状の何かを改善させるために病としてプレゼントされることも多い。
病気には色々な気づきがある。
それに気づくか気づけないかで大きな分かれ道になるような。
患者本人ががっちりと最初に病気と向き合う方法を考えなくてはならないのかなと。
お医者さんと家族任せにしないでまずは自分である。
自分の意識が大事なのである。
たまに「癌の再発とか心配になることはないですか?」と聞かれることがあるが、自分は本当に全く心配していない。
いつも身体の小さな変化を見ている。時に痛みがある時はその患部に意識を集中してみると自然とすぐ痛みは消え去る。
やっぱり、ぴんぴんころりがいいな。