自分が癌になったのは今から13年前になる。
もちろん自分が癌になるなんて夢にも思わなかった。
最初は良性の腫瘍であったので、余裕をぶっこいていた。しまいには台湾行きの旅行の予約をしていて、帰国してから検査結果を聞くスタイルを取った。
癌になる前はとにかく多忙でいつも予定をびっしり入れていた。
実際台湾旅行から帰ってきたその日の夜に合コンを入れていた。
あの合コンはハズレではあったが、基本一度約束をしたら自分からキャンセルすることはまずないので出席した。
簡単に振り返るととにかく忙しく動いている人であった。
今もそう変わりはないが、前よりはゆったりしているかなと。
ちなみに自分の癌の告知は先生から直接昼間に電話がかかってきて、「一度良性だと思ったんだけど、病理に出した結果殆どの細胞が癌だったわ~」と明るく言われた笑。
そんな調子の先生なので、自分は「うっそ!まじで?最初、良性だったじゃん!」と返した。仕事を休むにも割と忙しい時期に入るので、「皆に迷惑をかけるなぁ」と真っ先に頭に浮かんだ。
自分の事より他人の事をすぐ考えてしまう人だったようだ。
※今は歳を重ね、そんなことは思わない。
基本的に癌になってからみんな慌てて「○○癌」について調べるかと思う。もちろん私も一生懸命調べた。
こぞって同じ癌の人のブログを探しては読み漁り、まるで自分も同じように死んでしまうと怯える人がいる。これは全くもって無駄なことなのでなるべくは人の闘病記に一喜一憂しないほうがいい。自分と全く同じ体の人は存在しないのだから、心が暗くなる記事や情報は敢えてインプットしないことが一番。
むしろ明るく元気な自分を想像していくほうがいいに決まっている。→意識ってとっても大事。
宣告を受けてから大体はどんどん治療が進んでゆっくり調べる暇もない場合も多い。
自分で次々と選択をしていかないとならないので基本自分は家族を入れずに一人で選択をした。
家族に想ってもらうことは大変ありがたいことだが、その時は自分の体のことなので一人でとことん考えた。強い薬を入れたところで苦しむのは自分であるし、その辺の選択は自分で納得して選びたかったのかなと。
癌になってからというもの、まず大きく変わったのが、
⓵食事の質
⓶基礎体温の管理
⓷睡眠
⓸自分の心と体と向き合う
元々栄養系の学校を出ているので、食べ物には気を付けていたが、比較的外食が多かったのは事実。
冷凍食品などは家では母親の教えで殆ど口にすることはなかったが、外で食べる分については何が入っているかわからないのでそこまで徹底はしていなかった。
添加物は体に良くないのはよくわかっていた。
それだけが癌になる要因ではないが、避けれるものであれば避けたい。基本的に家ではバランスの良い和食と野菜たっぷり摂取を心掛けた。それは今もそう。外食する時も栄養バランスを考えて食べたい物を食べている。
旬の時期の食べ物を摂取すると栄養価が高く身体も喜ぶのがわかる。一番の理想は庭で育てたもぎたて野菜を食べること。
しかしマンション暮らしなので実現するのが難しい。
でも農家さんの知り合いがいるので新鮮お野菜を分けてもらえるのでありがたい。
今は、本当に自分が食べたい物を真剣に考えて食事をしている。何となくお腹に入れるだけというのはしない。一食一食が勝負である。ちょっとそれは大袈裟だけど、心が喜ぶ物を食べると幸せだなと。美味しいと感じられるのは胃腸が元気であることが大前提の話。
自分が予防医学に目覚めたのはまだ先の話だが、癌になったおかげで大切なことに気づくことができた。
次回は基礎体温の管理について書こうかな。
おやすみなさい。